かもめのポール


キミとボクとは似ているようで

まるで違う生き物なんだ

キミが空を飛んでいるころ

ボクは海の底にはりついてた


冬の朝の台所のようで

夏の夜の星座のようだ

同じ顔は一瞬もなくて

だからボクもキミになりたかった


海は見えるとこまでしかないと

思ってたけど

どうやらそうじゃないみたい

おまえバカだね


カモメはどんな世界を見てる

クジラはどんな歌を知ってる

キミはどんな夢を見てる

ボクはなんにも知らなかった


海は見えるとこまでしかないと

思ってたんだ

ぼんやり見える真昼の月

本当バカだね


キミがいない海岸に

春の風 泳いでる

歌が聞こえた気がしたよ

カモメが飛んだ


あぁどうしてカモメは泣いてる

あぁどうしてカモメは飛んでく

あぁ僕らの明日は夢の中

あぁ僕らの明日は夢の中